旧)今日もヨミトル!

あなたがわかっていること、伝えたい

YOMITOL(ヨミトリ)って何ですか②

「YOMITOL(ヨミトリ)って何ですか①」の続きです。

 

美津恵さんの手も拘縮がありますが、固く握っていた手が従姉の久恵さんとの日々の懸命なリハビリの取り組みで、かなり可動域が広がってきました! お訪ねし始めてまもなく6年目に入りますが、今は手を取っても硬直せず容易に指を1本取って支えることができます。それどころか…。(実は最近たいへんなことが起こったのです!近々レポートしますのでお楽しみになさってください!)

 

ヨミトリを通して、あらためて当事者の方お一人お一人で障がいの部位も種類も程度も異なることを感じます。

 

そういう書字介助の一つの問題は、当事者の方が全身性のまひにより、声で話せず、独自で書くこともできないため、わかっていても与えられる刺激に対して反応できなかったり反応が弱い場合があり、結果意識がない、意識レベルが低い、その判定が難しいとみなされてしまうということがあり、

そういう状況下での介助付き書字ということで、本当にご本人が書いたのかという疑念を抱かれることがあるということです。控えめに書きましたが、最初はまず信じていただけません。

さらに、その読み取り方や伝える方法が実践者の数だけあるともいえる状態で、私は自分の家族や特定の身近な当事者に限定して書字介助を行うのではなく、ご依頼に基づき支援者としてそれを行っており、またその技法の習得を希望される方があれば指導や助言を行います。

 

自分の行っている書字介助については自分で責任を取りたい。

万が一、私の行う書字介助により何らかの齟齬が生じたり、好ましくない評価を得てしまった時に、介助付き指筆談の実践によって家族や大切な親しい人である当事者の尊厳を守っている方々、またその普及に尽力されている方々にわずかでもその影響が波及してはいけない。

 

その覚悟の表明として、私は自分が関わる書字介助に敢えてYOMITOL(ヨミトリ)という固有語を付けました。

 

理屈っぽいことを長々と書いてしまいましたが、少々乱暴な言い方になりますが、

 

名称は本当は何でもよいと思うのです。

文字を正確に読み取れていれば。

 

大事なことは、発話ができない、独自で書字ができない、それ故に、本当はわかっているのにわかっていないとみなされてしまっている方が確かにいるという事実です。

別の言い方をすれば、言葉を、意思を発しているのに、受けとる側がそれをキャッチできていない状態ともいえます。

 

あなたがわかっていることを伝えたい。

あなたの大切な人に、あなたの言葉をキャッチする方法があることをお伝えしたい。

 

あきらめないでください。

希望を持ってください。

一緒に伝えて行きましょう!

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