2020年のふりかえり
たかぎです。こんにちは!
更新が滞ってしまいました。
コロナ禍で現在はヨミトリの活動をお休みしていますが、
え?タカシさんとのヨミトリはどうなった?
はい、たいへん申し訳ございません。
前回までの記事で、タカシさんを初めてお訪ねしてヨミトリのトライをさせていただいたことを書き始めたところで休載…。
結論を言うと…
タカシさんとは
たくさんたくさんお話ししています!!
「早くちゃんと書いてくださいっ!」と
タカシさんとたかぎを繋いでくれた友人のイッシーからは叱咤が時々届く。
年明けからまた書いていきますので、引き続きタカシさんの応援を
皆様、よろしくお願い致します!
今年は、2018年から意思表出支援にお通いしているシンさんともヨミトリでたくさんお話しすることができました。シンさんは交通事故による脳と脊髄の損傷で重度の障害を負われましたが、懸命にリハビリを重ね、少しずつ手を上げたり、頷いたりできるようになりました。現在は、自分の思いを誰にでもわかる形で表明できるように、タブレットの操作の練習をしています。たかぎとのヨミトリでは、たわいもないおしゃべりや、日々の思いに加え、そうした機器操作の際に機器を置く位置や角度、動作で難しく感じる点などをお聞きして、より効果的なリハビリ環境を作れるようなヒヤリングもしています。
シンさんとのヨミトリについても、またぜひご紹介させてください。
春に、大切な友人の美津恵さんとのお別れがありました。
美津恵さんは小脳出血の後遺症で全身麻痺、発話不能となり、発症から1年半ほどは植物状態と思われていましたが、意識があり、周囲の会話もちゃんと理解していました。いわゆるロックトイン・シンドローム(閉じ込め症候群)と呼ばれる状態で、2014年に初めてお会いしてから、ずっとたかぎのヨミトリの先生でした。
美津恵さんはお身体の自由を奪われ、言葉を発することができない状況の中で、いつも前向きな気持ちを持ち、周囲の人を気遣う優しさにあふれていました。
美津恵さん、突然のお別れは本当に驚きで悲しかったけれど、でも、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。美津恵さんとの思い出をまた書かせてくださいね。
夏には、ブレイン・コンピュータ・インターフェース (Brain Computer Interface BCI)の研究者の方とお会いして、ヨミトリをご紹介する機会を得ました。意思表出支援に関するディスカッションはとても面白かったです。ヨミトリをしているところも実際に見ていただきました。
秋には、地域FMの福祉情報番組からお招きを受け、ヨミトリについてお話しさせていただきました。再び思いが届くようになってからの当事者の方の身体機能の改善や、ご家族の喜びをご紹介することができてとても良い機会となりました。反応がないからといって意識がないとは決めつけず、あきらめず、思いを伝える手立てを一緒に探していきましょうとお話ししたところ、番組を聴いてくださった方から「とても心に響いた」と嬉しい感想をたくさんいただきました。
また番組では、たかぎがヨミトリの活動を始めるきっかけとなった東日本大震災の支援活動でご協力いただいたシンガーソングライターの有坂ちあきさんの曲を2曲かけていただき、曲もたいへん好評で嬉しかったです。
ラジオ局から番組の録音をいただいていますので、YouTubeにアップしたいと思います。このブログにリンクを貼りますのでアップの暁にはぜひ聞いてくださいね!
以上、今年のヨミトリ活動のふりかえりでした。
ヨミトリはテレパシーではなく技能です。当事者の方が書字想起される際に伝わる信号をキャッチしますので手に触れないとヨミトリできません。密を避けるため、コロナ禍で活動の制限を余儀なくされ、タカシさんは、シンさんはどんな思いで過ごされているだろうと考えない日はありません。でも直接の支援活動はできませんが、この時間を利用して少しでも勉強して意思疎通支援について勉強するべく、関連する論文などを検索して読んでいます。
皆様には、日頃温かい関心や応援をいただき、本当にありがとうございます。
早くコロナ禍が終息して、タカシさんやシンさん、そして、
わかっているのにまだそれを伝えられないあなたに、
安心して言葉を紡いでいただけますように。
来年も全力でヨミトリます!