おもうとおりに やって
最初の記事「閉じ込め症候群の友と語る?!~はじめに」を投稿してからすっかり時間が経ってしまいました。
お伝えしたいことがたくさんあるのに、何をどこからどのように書いたらよいのか。美津恵さんやケントさんがちゃんと意識があることを、このブログを通じてわかっていただけるだろうか。
信念を持って取り組んでいるつもりでも、そもそも意識障害と診断されている方の想いが手を通してどうして自在に伝わってくるのか、その仕組みがわからないために、たとえばケントさんと私の読み取りによる対話を目の当たりにした方に「???」と驚かれて方法を尋ねられても決定的な説明をすることができない。「でも確かにケントさんはわかっているんです!」ただそれだけを繰り返すもどかしさを、文章に書いたらなおわかりにくい。
皆さんに知ってほしいとブログを立ち上げてはみたものの、起こっていることを上手く書き表すことができるか自信がなくてためらっている自分がいました。
そんな拙いスタートですが、日頃意思疎通支援の活動について聞いていただいている方々にブログを立ち上げたことをお知らせしたところ早速読んでコメントをくれました。
- ブログ拝見しました。~私の願い~届きました。ここまで知ってたんですね。応援してます。
- 凄いブログを立ち上げられましたね。親父も3回の脳出血で手が動かなくなるし、発話もできず、相当もどかしかったと思います。こうした研究がどんどん進んで、もどかしさを感じる本人とその家族が1人でも減ると良いですね。
- 「閉じ込め症候群」という言葉を初めて知りました。
- ケントさんの様子、教えてね。
- ブログ、読者になりました!更新を楽しみにしています。
- 実は親戚に病気で意思疎通できなくなった子がいるんです。きっといろいろ思いながら毎日過ごしていると思うのだが。
- 「閉じ込め症候群」という表現があるのを初めて知りました。きっと脳梗塞でコミュニケーションを取るのが難しい方は世の中に沢山いらっしゃると思うので、反響は大きいと思いますよ。更新されるのを楽しみにしています。
そしてケントさんが書いてくれた言葉です。
いつも ありがとう。
いいことだ。
たかぎさんが いいと おもうことを どんどん やって。
思わず涙がこぼれました。大脳が損傷して致命的なダメージを受けたと診断されたケントさんが、私の迷いを察して、脳の高度な処理能力で紡いでくれた言葉です。胸に迫るものがありました。
ケントさん、皆さんありがとうございます。どう思われるとか、自分の保身とかつまらないことにとらわれず、ケントさんや美津恵さんや、この活動を通して出会う当事者の方々の思いを、一つでも多く読み取って、広くお伝えしていくことに専心ししなければと思います。
幸いまだ「信じられない」とか「ありえない」という厳しいコメントはなく、というか、まだほとんどこのブログの開設をお知らせしていないので、お読みになられた皆さま、もしよろしければ是非、関心を持っていただけそうな方に読んでいただいてください。
皆さまと一緒に広く知っていただいていけたら嬉しいです。